渇き。

映画 渇き。

あらすじ

品行方正 だった娘・加奈子(小松菜奈)が部屋に何もかもを残したまま姿を消したと元妻から聞かされ、その行方を追い掛けることにした元刑事で父親の藤島昭和(役所 広司)。自身の性格や言動で家族をバラバラにした彼は、そうした過去には目もくれずに自分が思い描く家族像を取り戻そうと躍起になって娘の足取りを調べて いく。交友関係や行動を丹念にたどるに従って浮き上がる、加奈子の知られざる素顔に驚きを覚える藤島。やがて、ある手掛かりをつかむが、それと同時に思わ ぬ事件に直面することになる。

キャスト
監督     中島哲也
製作     依田巽 、 鈴木ゆたか
脚本     中島哲也 、 門間宣裕 、 唯野未歩子
原作者 深町秋生
撮影     阿藤正一
音楽     GRAND FUNK ink.
出演者 役所広司 、 小松菜奈 、 小松菜奈 、 妻夫木聡 、 清水尋也 、 二階堂ふみ 、 橋本愛 、 森川葵 、 森川葵 、 高杉真宙 、 國村隼 、 黒沢あすか


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渇き。は何故不評だったのか

ツタヤで先行レンタルされてたので、上映時に見逃していた、「渇き。」を見てみました。

この「渇き。」は予告では面白そうだったですが、上映されてからは辛口レビューがあちこちで散見された作品です。

まず、物語の流れの速さと登場人物の多さ、そして「嫌われ松子」や「告白」で有名な中島監督の独特の映像の所為とフラッシュバックの多さで、確かについていけない人は多いだろうなぁという印象でした。

他の批評された人たちからも「疲れる」というのが多くみられました。

出てくる人がほとんど嫌な人か救われない人ばかりで、バイオレンスや性描写も多く、後味は悪いのも確かですね。しかしラストは小説版よりもいくらか救われるものに変更されていました。小説版には近親相姦の描写も想像にまかせてましたし、それだけは直接映像にしたくなかったのかなとも思いましたが。

でも自分は最後まで面白くみましたし、原作の小説との違いなど興味を持ちましたが、やはり「疲れる、わけがわからない」、という評価も分かる気がしますね。

映画は娯楽なので、バイオレンスでもわかり易くスカッとするさせ、難解な話はスパイス程度のほうが、見る方としてはいいのかもしれません。

それでは。