「明日は、明日こそは」と、ひとはそれを慰める

この「明日」が彼を墓場に送り込むその日まで

イワン・ツルゲーネフ「散文詩」(小説家)


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「初恋」で有名なロシアの文豪です(作家別作品リスト:ツルゲーネフ イワン)。

前回「今を生きるための格言」のアクセスが多かったので再び、今を生きるための格言を集めてみました。

まずは、宮本武蔵の小説で有名な吉川英治氏から。

 

登山の目標は、山頂と決まっている

しかし、人生の面白さ、生命の息吹の楽しさはその山頂にはなく

かえって逆境の、山の中腹にある

吉川英治(小説家)

一度だけ宮本武蔵を読みましたが読後感がとても良かったのを覚えています。

なんと昭和10年ごろに書かれたものなのに現代でもおかしくない構成でした。

話は関ヶ原の戦いから始まるのですが「一人の若者の青春」として書かれていました。

確かに「生命の息吹」は吉原一門との戦いにも見られます。

 

 

私は生きていることが好きだ。時々、悲しみに苛まれ、とても絶望的な気持ちになるが

その中でも生きることは素晴らしいと知っている

アガサ・クリスティ(推理小説家)

有名なのは「オリエント急行の殺人」と「そして誰もいなくなった」でしょうか。

読んだことはなくても名前くらいは聞いたことがあるかと思います。

 

 

いまは「無いもの」について考えるときではない

「いまあるもの」で何ができるか考えるときである

アーネスト・ヘミングウェイ(小説家)

ハードボイルドの元祖。

『日はまた昇る』、『誰がために鐘は鳴る』で有名です。

一番気に入ってる言葉は、But in modern war you will die like a dog for no good reason.(しかし現代の戦争において、君はさしたる理由もなく犬のように死ぬことになろう)です。

 

今日という一日は、明日という日 二日分の値打ちをもっている

ベンジャミン・フランクリン(政治家)

印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした人物です。
一時、フランクリンが住んでいた建物の地下から大量の白骨が見つかり騒がれましたが、同じ建物にいた友人の医者ウィリアム・ヒューソンが死体を解剖したものだと分かったそうです。ウィリアム・ヒューソンは特に血液やリンパなどの仕組みを研究し、ついには「血液学の父」と呼ばれた人物です。

しかし、研究中に誤って手を傷つけ敗血症にかかり34歳の若さで亡くなったそうです。

 

「今を生きる」という格言で選んだのですが、ベンジャミン・フランクリン以外は物書きの人たちばかりになりましたね。

やはり、芸術家なので今を切り取ることが必要なのでしょう。

 

自分的にはツルゲーネフの格言が一番胸に突き刺さりました。

みなさんはどうでしたか?

 

それでは。