戦略の本質とは、何をやらないかという選択である
マイケル・E・ポーター アメリカ合衆国の経営学者
任天堂の岩田社長もゲーム機開発時、何を捨てるかということをいつも気にしていたそうです。
だから、仕様を決めるときに、本当に大事なことは、
「何を足すか」じゃなくて、
「何を捨てるか」「何をやらないと決めるか」だというのは
今回、チャンネルの開発を見ていてすごく実感したことです。
糸井氏との対談でも同じような発言で一貫しています、経営側から開発側とも取れるような発言ですね。
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN - 1101.com
物事って、やった方がいいことの方が、
実際にやれることより絶対多いんですよ。
やったほうがいいよねっていうことが
山ほどあるんです。
だから、やった方がいいことを全部やると、
みんな倒れちゃうんです。
なので、オレたちはなにが得意なんだっけ、
ということを自覚したうえで、
「なには、なにより優先なのか」
をはっきりさせること。順番をつけること。
それが経営だと思います
1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した日本の生物学者、利根川進さんも同じようにいってます。
ぼくは、学生に"なるべく研究をやるな"と言っている。"何をやるかより、何をやらないかが大切だ"とよく言っている。
経営と研究、任天堂みたいに開発分野でも「何をやらないか」というのは重要だということでしょう。
こちらはスタートアップ養成所・Yコンビネーターの代表を務めるSam Altman(サム・アルトマン)氏。
残念なことに、優れた実行力の鍵はたくさんの「ノー」を言うことです。皆さんは100のうち97のことに対し「ノー」ということになります。多くの創設者 が「ノー」を言うよう意識しています。多くのスタートアップが初期段階ではまったくフォーカスしていないと言っても過言ではありません。「ノー」と言えない人は仕事ができない--”何をやらないか”の決断が実行力のカギ | ログミー[o_O]
こっちは断る方の「何をやらないか」ですが、捨てること断ることの大切さは同じですね。
ベネッセで大慌ての原田さんもマイケルポーターまんまの言葉をいっています。
「経営資源であるヒト・カネ・モノは有限でしょ。
それをどれだけ選択と集中できるかが勝負ですから、
アイテムが増えれば増えるほど、配分が薄くなる。
だからあれもやれ、これもやれというのは戦略じゃない。
何をやらないと決めることですよ。」
原田泳幸 株式会社ベネッセホールディングス代表取締役会長兼社長
成功している人はほとんど取捨選択を重要視しているようです。
まさしく成功の鍵、ってやつですね。