国際糖尿病連合(IDF)によると、糖尿病が世界で急増、2013年の世界の糖尿病人口(20~79歳)は3億8200万人で、1億9400万人だった2003年からの10年間で倍増している。2035年には5億9200万人に達する見込みだと指摘している。


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経済成長に伴い中国やインド、アフリカでも年々深刻化しており、欧米では糖尿病や肥満の対策として糖分を多く含んだ清涼飲料などに課税する動きも出始めてい る(米国や英国では3人に1人が糖尿病の予備群とされ、米国ではマックの宣伝や1ℓ入り清涼飲料水の販売自粛がなされている)。 
IDFは、糖尿病人口の約80%は中低所得国の人々だと指摘。2013年の糖尿病患者数の第1位は中国で、インド、米国と続き、日本は10位だった。

<糖尿病>
 糖尿病は、多尿症を研究していた医師が尿を舐めてみたところ甘かったことから、名づけられている。
血糖値(血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度)が病的に高い状態をさす病名。血糖値が高くても、無症状の状態から、著しい喉の渇き・大量の尿を排泄する状態、さらには意識障害、昏睡に至るまで様々、これらをすべてまとめて、血糖値やヘモグロビンA1c値が一定の基準を超えている場合を糖尿病という。
糖尿病は、高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると血中の高濃度のグルコースがそのアルデヒド基の反応性の高さのため血管内皮のタンパク質と結合する糖化反応を起こし、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、目、腎臓を含む体中の様々な臓器に重大な障害(糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症の微小血管障害)を及ぼす可能性があり、糖尿病治療の主な目的はそれら合併症を防ぐことにあるとされる。

<多量の清涼飲料、米飯、赤肉・加工肉がやばい>
<対策には適度の運動が必要>肥満

1、糖尿病になりやすくなる環境因子としては、圧倒的な危険因子として肥満挙げられるほか、喫煙や運動不足などがある。
1、コーラや果汁飲料(果汁100%未満)などの清涼飲料水の飲用量が多いほど糖尿病の発症リスクが高いとの報告がある。
1、赤肉とくにハムやソーセージの加工肉の摂取量の増加は、糖尿病と冠動脈疾患のリスクの増加に関連付けられている
1、筋肉労働や激しいスポーツをしない人が、多量の米飯を摂取することで糖尿病リスクを上昇させていることが報告されている
1、コーヒーに含まれるクロロゲン酸にマルトースをグルコースに分解する酵素であるα-グルコシダーゼの阻害活性が認められ、ラットで食後の血糖上昇の抑制作用が認められた。
などなど。